作る人であり続けたいなって漠然と思っている。

文章でも、写真でも、システムでも、組織でもなんでもいい。
でもとにかく、何か作るということを忘れないでいたいと思う。

「ブランドを形作る特徴、技術ってなんだろう?」ということをみんなで考えた。

ものづくりのノウハウ、最近の言葉でいうと「サヴォアフェール」というとかっこいいんだろうけど、言葉に現れない職人の方々のノウハウって本当にすごい。

実際に職人さんの仕事を見させてもらうこともある。

ちょっとした工程のひとつひとつが、大げさかもしれないけれど、本当に美しいと思う。

ミシンの糸をさっと架け替えて、縫い代を調整するのにドライバーを手に取る。
1秒に満たないちょっとした動作が、洗練されている。

そうして出来上がった商品を世の中に届ける者として、身が引きしまる思いだった。

人によって「何を」という違いあるけれど、僕の同僚たちはみんな、作る話になると目を輝かせる。
なんだか、こういう人たちに囲まれていて嬉しいなと思う。

作って、作って、作って。
その先に何があるかはわからないけど。──A.H